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週末興収(マイナビニュース)
かな嘘だ。君らに売った原材料とここ二ヶ月程のクズノハ商会の販売額。大雑把な計算でも明らかに食い違う。市場以外にも何か仕入れの手段があるのは明白だ」

 二ヶ月?
 そんなにも前から調べられていたのか?
 特に報告はなかったのに。tommy リュック

[そのような調査は初耳ですが]

「看過できぬ意見が寄せられる以上、ギルドも動かねばならん。それがギルドに所属する商会についてなら当然だ。君らへの苦情が表立って増えたのは最近だが、仔細な資料まで添えて苦情を寄せる者は前々からいたのだしな」

[一言頂ければご協力できました]

「協力だと? 君がか。それを信じろなど、随分と甘い考えをする。その感じだと、調査には気を遣っているみたいだが、相手に悟らせない調査の仕方などいくらでもある。こそこそと人を動かして見張るだけが調査ではない」

[潔白なら疑いを晴らしたいと思うのは甘い事でしょうか]

「……なるほど、反感を買う訳だな。考えが幼稚だ。振る舞い方というものを知らん。よくそれで人を使う立場で商会などやっている。驚いたよ。なまじ順調に商売をしているだけに始末が悪い」

 ……。
 なんでここまで言われないといけないんだ。
 間違った事を言ったか?
 明らかに見下されるのを感じて怒りを覚える。

[私に、何をしろと言いたいのでしょうか?]

「痛い所には触られたくないかね。まあいい。本題に入ろう。君の流通手段を聞きたい。そしてそれがいかなる魔術、技術によるものでも即時ギルドに提供し共有する事を約束して欲しい」

 ふざ、けるな。
 幼稚だなんだと言うならそっちの方が遥かに幼稚じゃないか。
 流通手段を聞きたい?
 そしてそれを差し出せ?
 
[お金で解決する手立てはありませんか]

 一応提案してみる。
「金で、か。勿論可能だろう。商人の間に起こる事で金で解決出来ない事などない。だが、流通手段の共有は防げても私には少なくとも教えてもらう必要はあるし君が払える金額とは思えない」

[生憎と共有出来る技術ではありませんので、お金を払いたいと思います]

「……ライドウと言ったな。お前、本当に商人に向いていないな」

「っ!?」

 呆れたような口調で話す代表に、僕は思わず息を呑んだ。
 一応取り繕っていた彼の言葉遣いから一転して変わり、僕への嘲りが伺える。

「今、お前は最初隠そうとした流通手段の存在をあっさり吐いた。つまり最初についた分だけ信用を損なった訳だ。何も得の無い、ただの損だ。その後金で解決出来ないか聞いてきたな? それも有り得ない悪手だ。良いか? お前は苦情を寄せた商会がどの程度の規模なのか、把握できていないだろう? 俺は言った筈だぞ、国の意を汲んだ商会の連中からだと。つまりそれなりの大きさの規模だ。クズノハ商会とは桁が違う。そんな商会連中相手に金で解決? 出来て一年も経っていない商会が? 自分には規模に見合わない金がありますと宣言しているようなものだ。判断力も理解力もまるで足りてない。お前、無能の二代目か、運がいいだけの子どもだよ」

 絶句。
 一気にまくし立てられた僕は彼の言葉にただただ驚いた。
 これまでとは一変した雰囲気もある。荒々しい、攻撃的な感じになった代表が嫌な笑いを浮かべた。

「何を呆けてる? 俺でさえ、あの程度の芝居は出来る。出来なきゃ商売の世界でやっていけるか。ったく、レンブラントの御大が自ら出てきて庇うからどの程度の器かと思って会ってみれば。下らん、期待はずれも良い所だ。流通について、口頭で良いからさっさと説明しろ。それでもう良い、帰れ」